2026年6月26日
6月後半から夏にかけて、保育園や幼稚園を中心に「夏風邪」が増えてきます。 特に ヘルパンギーナ と 手足口病 は毎年流行しやすく、突然の発熱や発疹で驚かれる保護者の方も多い感染症です。
どちらもウイルスが原因で、ほとんどは自然に良くなる病気ですが、 「登園してよいのか」「受診した方がよいのか」 と迷われることも少なくありません。
■ ヘルパンギーナとは
— 突然の高熱とのどの痛みが特徴
ヘルパンギーナは、主にコクサッキーウイルスによる夏風邪で、 6〜8月に流行のピークを迎えます。
● 主な症状
• 38〜40℃の急な発熱
• のどの強い痛み
• 食欲低下
• ぐったりして元気がない
• 乳幼児ではよだれが増えることも
• 熱性けいれんが合併することがある
発熱から1日ほどで、のどの奥に 小さな水ぶくれ(発疹) が現れます。 この痛みのため、水分や食事が取りにくくなることがあります。
● 経過
多くは 3〜5日で解熱し、のどの痛みも徐々に改善します。
■ 手足口病とは
— 手・足・口に発疹が出やすい感染症
手足口病も夏に流行するウイルス感染症で、ヘルパンギーナと同じウイルスが原因となることもあります。
● 主な症状
• 37〜38℃の微熱(熱が出ない場合も多い)
• 口の中の痛み
• 手のひら・足の裏・おしり・口の中の発疹
• 発疹は水ぶくれになることも
発疹はかゆみよりも「痛み」を伴うことが多く、特に口の中の発疹は食事に影響します。
● 経過
発熱は1〜2日で落ち着き、発疹は 1週間ほどで自然に改善します。 まれに、治った後に 爪が一時的に剥がれることがありますが、自然に元に戻ります。
■ ヘルパンギーナと手足口病の違い
• 高熱が出やすい → ヘルパンギーナ
• 手足に発疹が出る → 手足口病
• どちらも口の中に発疹が出ることがある
• どちらも自然に治ることが多い
症状が似ているため、診察して初めて区別できることもあります。
■ 登園基準について
ヘルパンギーナ・手足口病は、いずれも 「全身状態が良ければ登園可能」 とされています。
ただし、園ごとに判断が異なる場合がありますので、最終的には園の方針をご確認ください。
● ヘルパンギーナの登園目安
• 発熱がない
• 食事・水分が普段通りに取れる
• 元気が戻っている
● 手足口病の登園目安
• 発熱がない
• 全身状態が良い
• 口の痛みが落ち着き、食事が取れる
※発疹が残っていても、元気であれば登園できることが多いです。
■ ご家庭でできるケア
• 水分をこまめに(麦茶・経口補水液など)
• のどが痛い時はゼリー・プリンなど食べやすいもの
• 高熱時は無理に食べさせなくても問題ありません
• 元気であれば入浴は可能です
症状が強い場合や、食事・水分が取れない場合は早めにご相談ください。
■ 受診の目安
次のような場合は受診をおすすめします。
• 水分がほとんど取れない
• おしっこが半日以上出ない
• ぐったりしている
• 高熱が続く
• 呼吸が苦しそう
• 発疹が急に増える、痛みが強い
• 生後3か月未満の発熱
迷われる場合は、受診していただいて大丈夫です。
ヘルパンギーナや手足口病は、毎年多くのお子さんがかかる感染症です。 ほとんどは自然に良くなりますが、水分が取れないことが一番の心配ポイントです。
「登園してよいのか」「受診した方がよいのか」 判断に迷われる際は、どうぞお気軽にご相談ください。
お子さんとご家族が安心して過ごせるよう、丁寧にサポートいたします。