2026年7月16日
「朝になると起きられない」「午前中は頭痛やめまいが強い」「午後になると少し元気になる」。
このような症状が続いているお子さんはいませんか?実は『起立調節障害(Orthostatic Dysregulation;OD)』という病気が隠れていることがあります。特に梅雨から夏は症状が悪化しやすく、不登校のきっかけになることもあります。
しかし、これは『怠け』や『気持ちの問題』ではなく、医学的に認められた病気です。
起立調節障害とは
起立調節障害は、自律神経が立ち上がった際の血圧や心拍数をうまく調節できず、脳への血流が一時的に不足することで様々な症状が現れる病気です。思春期の小学生高学年から中学生に多くみられます。
自律神経って何?
こんな症状はありませんか?自律神経は、心臓・血圧・体温・発汗・消化などを無意識に調整している神経です。この働きが乱れると、立ちくらみや頭痛、強いだるさなどが起こります。
• 朝起きられない
• 立ちくらみ・めまい
• 頭痛
• 動悸
• 疲れやすい
• 午前中は不調で午後になると改善する
• 学校を休みがちになる
夏に悪化しやすい理由
①暑さで自律神経に負担がかかる
②汗による脱水・塩分不足
③生活リズムの乱れ
④学期末の疲れやストレス
ご家庭でできる対策
• 朝起きたら水分をしっかり飲む
• 塩分を適度に補う(医師の指示に従う)
• 朝日を浴びる
• 軽い有酸素運動を続ける
• 暑さを避け、十分な睡眠をとる
• 急に立ち上がらず、ゆっくり動く
受診をおすすめするサイン
・学校生活に支障が出ている
・頭痛やめまいが続く
・朝起きられず生活リズムが整わない
・原因が分からず困っている
当院でできること
当院では小児神経専門医が起立試験(standing test)を行い、起立調節障害のタイプを評価します。
頭痛や睡眠、生活リズムとの関連も確認し、必要に応じて生活指導、薬物療法、学校との連携まで含めてサポートします。
まとめ
起立調節障害は、適切な診断と治療、生活習慣の見直しによって改善が期待できる病気です。
『朝起きられない』『学校へ行けない』と悩んでいる場合は、一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。