発熱
発熱

赤ちゃんは体温調節機能がまだ未熟なため、少しの刺激や環境の変化で体温が上がりやすい特徴があります。特に生後1歳までの乳児期は、初めての感染症や予防接種の影響などで発熱を経験することが多く、保護者の方にとってはとても気がかりな体調の変化に感じられることでしょう。
発熱とは一般に体温が37.5℃以上になった状態を指します。ただし、平熱には個人差があり、「いつもより熱っぽい」「元気がない」といった“いつもと違う様子”も重要な判断材料となります。
多くの場合、乳児の発熱はウイルス感染などによる一時的なもので、数日で自然に解熱します。しかし、中には重篤な感染症の初期症状である場合や、熱性けいれんなどを伴うこともあるため、注意深い観察と適切な受診が大切です。
かぜ(上気道炎)、突発性発疹、RSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどが代表的です。
中耳炎、尿路感染症、肺炎などがあり、高熱が続く、ぐったりしている場合には注意が必要です。
接種後24〜48時間以内にみられることがあり、多くは自然に軽快します。
熱中症、脱水、アレルギー反応、川崎病などが原因となることもあります。
このような場合は、早めの受診をおすすめします。
診察では、全身状態や呼吸・循環・皮膚・神経学的所見を総合的に評価します。必要に応じて血液検査、尿検査、迅速検査などを行います。
特に生後3か月未満の発熱は重篤な感染症の可能性があるため、慎重な対応が必要です。状態によっては入院での管理が必要となる場合もあります。
発熱の治療は原因に応じた対応が中心となります。
こまめな授乳・水分補給を行い、脱水を防ぎます。
ぐったりしている場合などに使用します(アセトアミノフェンなど)。
多くの発熱はウイルス感染によるものであり、抗菌薬は効果がありません。
当院では、必要と判断した場合にのみ抗菌薬を使用し、不要な投与はできる限り控える方針としています。
細菌感染が疑われる場合には適切に抗菌薬治療を行います。
当院では、お子さまの全身状態を丁寧に評価し、発熱の原因を見極めたうえで適切な診療を行います。
また、入院での精査や治療が必要と判断した場合には、地域の基幹病院・連携医療機関へ速やかにご紹介し、安心して治療を受けていただける体制を整えています。
乳児の発熱は多くが一時的なものですが、「いつもと違う」と感じることが大切なサインです。
体温だけでなく、機嫌・哺乳・呼吸・反応など全身の様子を見て判断し、不安な場合は遠慮なくご相談ください。
当院は、ご家族に寄り添いながらお子さまの健やかな成長をサポートいたします。
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